産後の髪のパサつきや広がりに悩む30代女性へ。ヘアミルクをいつつけるのが最も効果的なのか、基本のタイミングから朝の使い方、ヘアオイルとの順番まで徹底解説。正しいヘアケアで、まとまりのあるツヤ髪を目指しましょう。
「産後、髪質が変わってパサパサ…。朝、髪がうまくまとまらない…」
30代になり、特に産後、そんな髪の変化に戸惑っていませんか? 育児に追われる毎日で、自分のヘアケアに時間をかけられないと感じている方も多いかもしれません。そんな忙しいママの強い味方になってくれるのが「ヘアミルク」です。
ヘアミルクは、髪の内部に水分と油分をバランス良く補給し、しっとりとした潤いとまとまりを与えてくれるアイテム。しかし、その効果を最大限に引き出すには、「いつつけるか」というタイミングが非常に重要です。せっかく使うなら、一番効果的な方法でケアしたいですよね。
この記事では、ヘアミルクをいつつけるのがベストなのか、基本的な使い方から、朝のスタイリングでの活用法、混同しやすいヘアオイルとの使い分け、そして産後のデリケートな髪におすすめの選び方まで、詳しく解説していきます。
現役美容師さんのアドバイスも交えながら、あなたの髪の悩みを解決するヒントをお届けします。正しいヘアミルクの使い方をマスターして、忙しい毎日でも諦めない、自信の持てるツヤ髪を手に入れましょう。
この記事は現役美容師の田代一歩さんのアドバイスを参考に作成しています。

ヘアミルクはいつつけるのが効果的?基本のタイミング

ヘアミルクの効果を最大限に引き出すための、最も基本的で重要な「いつ、つけるか」というタイミングについて解説します。髪が水分を含んでいる状態での使用が、潤いを閉じ込める鍵となります。
お風呂上がり(タオルドライ後)がベストな理由
ヘアミルクをつける最も効果的なタイミングは、お風呂上がりのタオルドライ後です。なぜなら、髪が濡れている状態は、髪の表面を覆っているキューティクルが開いているためです。
シャンプー後の髪は、汚れは落ちていますが、同時に必要な油分や水分も一部失われ、キューティクルが開いて無防備な状態になっています。このタイミングでヘアミルクをつけることで、有効成分が髪の内部まで浸透しやすくなります。
タオルドライは、ゴシゴシ擦るのではなく、タオルで髪を優しく挟み込み、ポンポンと叩くようにして水気を吸い取るのがポイントです。水が滴らない程度に、髪全体の水分を均一に取り除きましょう。
【専門家の声】
ミルボン実験室によると、「髪は濡れている時が最もダメージを受けやすい状態。タオルドライ後に素早く保湿ケアを行うことで、水分蒸発とダメージを防ぐことができます。ヘアミルクは水分と油分をバランス良く補えるため、最初の保湿ステップとして最適です。」
髪の内部に浸透させ、保湿効果を高める
開いたキューティクルの隙間からヘアミルクの保湿成分(セラミド、ヒアルロン酸、アミノ酸など)や補修成分が髪の内部へ浸透します。これにより、髪の内側からしっかりと潤いを補給し、パサつきや乾燥を防ぎます。
特に、産後はホルモンバランスの変化や授乳による栄養不足などから、髪が乾燥しやすくなると言われています。お風呂上がりのゴールデンタイムにヘアミルクでしっかり保湿することは、健やかな髪を保つために非常に重要です。
おすすめのヘアミルクはこちらの記事で紹介しています。是非あなたに合うヘアミルクを見つけて下さいね。

ドライヤーの熱ダメージから髪を守る
タオルドライ後の濡れた髪にヘアミルクをつけるもう一つの大きな理由は、ドライヤーの熱から髪を守るためです。
濡れた髪は熱によるダメージを受けやすく、そのままドライヤーをかけると水分が過剰に蒸発し、乾燥やパサつき、枝毛・切れ毛の原因となります。ヘアミルクが髪の表面をコーティングすることで、熱によるダメージを軽減し、水分の蒸発を防ぎながら乾かすことができます。
ヘアミルクをつけた後は、すぐにドライヤーで乾かし始めるのが鉄則です。自然乾燥はキューティクルが開いたままの状態が長く続き、かえって髪の水分が失われたり、ダメージを受けやすくなったりするため避けましょう。
ドライヤー前のおすすめヘアミルクはこちらで紹介しています。是非参考にして下さいね。

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乾いた髪にヘアミルクはいつつける?朝のスタイリングでの使い方

お風呂上がりだけでなく、朝のスタイリング時など、乾いた髪にヘアミルクを使う際の適切なタイミングと効果について解説します。日中のダメージケアや、まとまりのあるスタイル作りに役立ちます。
朝のスタイリング前の保湿ケアとして
朝起きた時、髪がパサついていたり、寝癖がついていたりすることはよくありますよね。そんな時、乾いた髪に直接ヘアミルクをつけることで、手軽に保湿ケアができます。
夜のうちにケアしていても、睡眠中の摩擦や乾燥によって髪の水分は失われがちです。スタイリング前にヘアミルクで潤いを補給することで、髪が扱いやすくなり、まとまりのあるスタイルを作りやすくなります。
ただし、つけすぎるとベタつきの原因になるため、少量ずつ手のひらでよく伸ばしてから、毛先を中心に馴染ませるようにしましょう。特に乾燥が気になる部分には、少し重ね付けするのも効果的です。
広がりやパサつきを抑え、まとまりやすくする
ヘアミルクには、髪の水分と油分のバランスを整え、表面をコーティングする効果があります。そのため、朝のスタイリング時に使うと、髪の広がりやアホ毛、パサつきを抑え、しっとりとまとまりのある髪に仕上げることができます。
特に湿気が多い日や、空気が乾燥している日などは、ヘアミルクが髪の水分量をコントロールし、外部環境の影響を受けにくい状態に整えてくれます。アイロンやコテを使う前のベース作りとしても有効です。
産後のうねりやクセが気になる場合も、ヘアミルクで髪を落ち着かせることで、スタイリングが楽になります。
日中の紫外線や乾燥ダメージ対策にも
ヘアミルクは、日中の紫外線やエアコンによる乾燥といった外部刺激から髪を守る役割も果たします。朝、スタイリングの仕上げとして少量つけることで、髪のバリア機能を高めることができます。
特に紫外線は、髪のタンパク質を破壊し、キューティクルを傷つけるため、パサつきやごわつき、ヘアカラーの色褪せの原因となります。UVカット効果のあるヘアミルクを選べば、より効果的な紫外線対策が可能です。
また、日中、髪のパサつきが気になった時に、毛先に少量なじませることで、潤いを補給し、乾燥を防ぐことができます。持ち運びしやすいサイズのヘアミルクをポーチに入れておくと便利です。
紫外線をカバーできるおすすめのヘアミルクはこちら。気になる方は是非一度お試しくださいね。
ミルボン エルジューダ サンプロテクト エマルジョン
価格:3,080円(税込)
主な成分:保湿成分配合
効果:紫外線から髪を守り、しっとりまとまりのある髪へ
使用タイミング:朝

田代一歩
現役美容師ポイント
特に夏場の日差しは髪に与えるダメージが多いんです。紫外線から髪を守るために、夏場の利用をおすすめしています!
ヘアオイルとの併用は?ヘアミルクをつける順番

ヘアケアアイテムとして人気のヘアオイルとヘアミルク。両方使いたい場合、どちらを先につけるのが良いのか、その正しい順番とそれぞれの役割、効果的な使い方について解説します。
基本は「ヘアミルク→ヘアオイル」の順番
ヘアミルクとヘアオイルを併用する場合、**基本的には「ヘアミルクを先につけ、その後にヘアオイルをつける」**のが正しい順番です。
これは、それぞれのアイテムの主な役割とテクスチャーの違いに基づいています。
- ヘアミルク: 髪の内部に水分と油分を補給し、保湿するのが主な役割。テクスチャーは比較的軽め。
- ヘアオイル: 髪の表面をコーティングし、油分で蓋をして水分の蒸発を防ぎ、ツヤを与えるのが主な役割。テクスチャーは重め。
先にヘアオイルをつけてしまうと、その油分が髪表面を覆ってしまい、後からつけるヘアミルクの水分や有効成分が髪の内部に浸透しにくくなる可能性があります。
ヘアミルクで水分補給、ヘアオイルで蓋をするイメージ
この順番は、スキンケアに例えると分かりやすいかもしれません。化粧水で肌に水分を与え、その後に乳液やクリームで油分の膜を作って潤いを閉じ込めるのと同じです。
ヘアケアにおいても、まずヘアミルクで髪の内部にしっかりと水分を届け、その潤いが逃げないようにヘアオイルで表面をコーティングして蓋をする、というイメージを持つと良いでしょう。
この順番で使うことで、それぞれのアイテムの効果を最大限に引き出し、よりしっとり、かつツヤのある髪を目指すことができます。
髪質や悩みに合わせた使い分けのポイント
基本は「ミルク→オイル」ですが、髪質や求める仕上がりによっては、使い方を調整することも可能です。
- 髪が細く、ペタッとしやすい方: ヘアオイルは毛先だけに少量つける、またはヘアミルクだけでも十分な場合があります。
- 髪が太く、広がりやすい、ダメージが強い方: ヘアミルクでしっかり保湿した後、ヘアオイルで念入りにコーティングすると、まとまりやすくなります。
- 軽い仕上がりが好みの方: ヘアミルクのみ、または軽めのヘアオイルを選ぶ。
- ツヤ感を重視したい方: 最後にヘアオイルを重ねることで、よりツヤが出ます。
また、朝のスタイリングでは、ヘアミルクで全体のパサつきを抑え、毛先のまとまりやツヤ出しに少量のヘアオイルを使う、といった使い分けもおすすめです。自分の髪の状態や悩みに合わせて、最適な組み合わせや量を見つけてみてください。
ヘアミルクとヘアオイルの使う順番はこちらの記事でも紹介していますので参考にして下さいね。

産後ママにおすすめ!ヘアミルクの選び方と使い方

ホルモンバランスの変化などでデリケートになりがちな産後の髪。そんな産後ママにおすすめのヘアミルクの選び方のポイントと、より効果を高めるための使い方を紹介します。
保湿成分・補修成分をチェック(セラミド、ヒアルロン酸など)
産後の髪は、乾燥やダメージを受けやすい状態です。そのため、ヘアミルクを選ぶ際は、保湿成分や補修成分がしっかり配合されているかをチェックしましょう。
- 保湿成分: セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲン、グリセリン、アミノ酸など。髪内部の水分を保持し、潤いを与えます。
- 補修成分: ケラチン、シルク、パンテノール、植物由来オイル(アルガンオイル、シアバターなど)。ダメージ部分を補修し、髪を健やかに保ちます。
特に「セラミド」は、髪内部の水分を繋ぎ止め、外部刺激から守るバリア機能を高める効果が期待できるため、産後のデリケートな髪におすすめの成分です。成分表示を確認し、これらの成分が上位に記載されているものを選ぶと良いでしょう。
【データに基づく情報】
セラミドは、皮膚の保湿機能を強化し、バリア機能を修復する非常に効果的な成分です。
引用:とううちクリニック 保湿剤に含まれているセラミドについて
セラミドは肌の乾燥予防にも使われているね!保湿にはもってこいの成分ってことですね。
無香料・低刺激タイプも選択肢に
産後は肌が敏感になっている場合や、赤ちゃんへの影響を考えて、香りの強いものを避けたいと感じるママも多いでしょう。そんな時は、無香料タイプや、アルコールフリー、パラベンフリーといった低刺激処方のヘアミルクを選ぶのがおすすめです。
赤ちゃんを抱っこした時に、強い香りがしないか気になることもありますよね。優しい天然アロマの香りなど、リラックスできる微香性のものを選ぶのも良いでしょう。パッチテスト済みなどの表記があるかも確認すると、より安心して使えます。
妊娠中に影響のある成分が含まれていないヘアミルク代表はオルビスのエッセンスインヘアミルク。困った時はこちらを試してみて下さいね。

毛先中心になじませ、頭皮は避けるのが基本
ヘアミルクをつける際は、ダメージが気になる毛先を中心に、髪の中間から毛先にかけてなじませるのが基本です。
手のひらに適量(ミディアムヘアで1〜2プッシュ程度が目安)を取り、両手にしっかりと伸ばしてから、髪の内側と外側の両方から、手ぐしを通すようにつけていきます。
根元や頭皮につけてしまうと、ベタつきや毛穴詰まりの原因になる可能性があるため避けましょう。特に産後は頭皮環境も変化しやすい時期なので注意が必要です。
最後に、目の粗いコームで髪全体を優しくとかすと、ヘアミルクが均一に行き渡り、より効果的です。
具体的なヘアミルクの使い方についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。

FAQ(よくある質問)

Q1: ヘアミルクはいつつけるのがベストですか?
A1: ヘアミルクの効果を最も引き出せるベストタイミングは、お風呂上がりのタオルドライ後です。髪が濡れてキューティクルが開いている状態なので、保湿・補修成分が内部に浸透しやすく、ドライヤーの熱からも髪を守ってくれます。
Q2: ヘアミルクはいつ使うのが良いですか?
A2: 基本はお風呂上がりのタオルドライ後が最も効果的ですが、それ以外にも朝のスタイリング前に乾いた髪につけてパサつきや広がりを抑えたり、日中の乾燥や紫外線対策として使ったりするのもおすすめです。
Q3: ヘアオイルとヘアミルクはどっちを先につける?
A3: 基本的には、ヘアミルクを先につけ、その後にヘアオイルをつけるのが正しい順番です。ヘアミルクで髪内部に水分を補給し、ヘアオイルで表面をコーティングして潤いを閉じ込めるイメージです。
Q4: お風呂上がりのヘアケアの順番は?
A4: 一般的なお風呂上がりのヘアケアの順番は以下の通りです。
- タオルドライ: 優しく水気を取る
- ヘアミルク(または洗い流さないトリートメント): 内部補修・保湿
- ヘアオイル: 表面コーティング・ツヤ出し(必要な場合)
- ドライヤー: 根元から毛先の順に乾かす
まとめ
今回は、「ヘアミルクはいつつけるのがベストか」という疑問を中心に、産後の髪の悩みを抱える30代女性に向けて、ヘアミルクの正しい使い方や選び方、ヘアオイルとの順番などを詳しく解説しました。
ヘアミルクをつけるベストタイミングは、お風呂上がりのタオルドライ後です。キューティクルが開いているこのタイミングでつけることで、保湿・補修成分が髪の内部まで浸透しやすくなり、ドライヤーの熱ダメージからも髪を守ってくれます。これが、ヘアミルクの効果を最大限に引き出す基本です。
また、朝のスタイリング前や日中の乾燥対策として、乾いた髪に使うのも効果的です。パサつきや広がりを抑え、まとまりやすい髪に整え、紫外線などの外部刺激からも守ってくれます。
ヘアオイルと併用する場合は、「ヘアミルク→ヘアオイル」の順番を基本とし、ヘアミルクで水分を補給し、ヘアオイルで蓋をするイメージで使いましょう。ただし、髪質や好みの仕上がりに合わせて調整することも大切です。
産後のデリケートな髪には、保湿・補修成分が豊富なものや、無香料・低刺激タイプのヘアミルクがおすすめです。つける際は、毛先を中心になじませ、頭皮につかないように注意しましょう。
育児に忙しい毎日の中でも、正しいタイミングでヘアミルクを取り入れるだけで、髪は見違えるように扱いやすくなります。パサつきや広がりが改善され、髪にツヤが戻ってくると、気分も明るくなりますよね。
この記事を参考に、あなたに合ったヘアミルクを見つけ、効果的な使い方を実践してみてください。すぐに劇的な変化がなくても、毎日の正しいケアを続けることで、髪は必ず応えてくれます。諦めずにヘアケアを楽しみながら、自信の持てる美しい髪を目指しましょう。